Antoine Herve
Cornerston

録音日 1999年6月1日(年月はジャケ記載データ、日は決めつけ)
Summertime が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 私にも欧州ジャズの新譜を買っていた時期があり、それは「今日の1枚」にも現れておりました。21世紀に入った直後がその時期で、今回「Summertime」を切り口に「つまみ食い」で取上げるアントワン・エルヴェの作品もその時期のものであり、2001年9月27日に取上げました。

 その際に「エルヴェさんのサマー・タイム。重厚な思い込みを入れずに、やたらとサッパリしたブルースの雰囲気を聴けます」とコメントしました。
 今やこの作品の内容どころか、この奏者自体も頭に残っておらず、新鮮な気持ちで聴いてみます。

pst14

つまみ食い後

 今回聴いてみて、エルヴェさんの個性が見えない。例えば「My Foolish Heart」ですが、エヴァンスの姿が見えるだけ。「ポール・ブレイ風で宜しく」と言えば、そんな感じの演奏になるのでしょう。フランスではアレンジャーとして有名なお方。器用な方なのでしょう。「Summertime」を聴くと、ブルース感覚を入れてリズムを特徴にした演奏で、エルヴェさんの姿はこれかと思いましたが、所詮は「こんな風の演奏」をしただけなのでしょう。今回は辛口コメントでした。

(掲示板掲載 2016年6月23日から3日間)