録音日 1958年9月5日(ジャケ記載データ)
Autumn In New York が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
ジャズを長年聴いていると、何となく買ってしまっているミュージュシャンというのは、何人もいるものです。私にとってはジャマルもそんな一人であります。
ジャマルの独特の間が素晴らしい演奏は好きながらも、この一か月は彼を聴き続けたとか、惚れているミュージュシャンならば必ずあるこのような聴き方を、ジャマルにしたことはありません。でも「今日の1枚」では既に6枚、ジャマルの作品を取上げています。
そんな彼の作品の中で「Autumn In New York」が演奏されているこの盤は、「今日の1枚」では2009年5月14日に取上げました。その際には「酒と会話の邪魔にならないような、気楽な演奏が聴けます」と、軽くコメントしているだけでした。
自分にとって何んと表現していいのか分からないミュージュシャンの、これまた表現の仕方に困ったライブ盤での「Autumn In New York」は、そんなものだったのでしょうかね。
つまみ食い後
ジャマルさんの演奏スタイルなので、メロディを聴き取り難いものが多く、「Autumn In New York」もそんな1曲です。冒頭の僅かなメロディだけが何度か演奏され、この曲だと認識できるものです。演奏自体も蝶のように漂っております。これだけだと貶しているようでうすが、ジャマルの個性はそんなことを超えて、聴く者に残っております。ただしこのライブ盤では、その個性が強く押し出されておらず、従ってこの盤への印象は薄いものになってしまいます。
(掲示板掲載 2017年2月24日から3日間)