録音日 1937年6月1日(ジャケ記載データ)
Easy Living が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
ビリー・ホリデイは1937年から1938年までベイシー楽団に在団しており、その間にブランズウィックとヴィカリオンに7回録音しておりますが、どれもベイシー楽団のメンバーを伴っての収録でした。
「Easy Living」が録音されたのは1937年6月1日のことで、ベイシー楽団在籍時のコロンビア系への2度目の録音にあたります。Buck Clyton(tp), Buster Bailey(cl), Lester Young(ts), Teddy Wilson(p), Freddie Green(g), Walter Page(b), Jo Jones(d)が、そのメンバーです。
「Easy Living」は、1937年に公開された同名映画(邦題は、街は春風)の主題歌でした。この時には勿論歌詞があったのですけど、映画ではインストゥルメントでの使用でした。従ってビリーさんのこの吹き込みは、この曲を歌った最も早い方だったのでしょう。
つまみ食い後
「Easy Living」はプレーヤー表示frは3分7秒の演奏時間ですが、この半分をベイリーのクラリネット,レスターのテナー・サックス,そしてテディのピアノ演奏となっております。何しろオール・アメリカン・リズムセクションと言われたリズム隊をバックにしてのものですので、輝きのある演奏です。
後半にビリーさんの登場。華麗さのある歌です。♪for you maybe I'm a foo. But it's fun.との箇所、人の哀しさを知っているからこそ、このように歌えるのだと、感嘆して聴いておりました。
(掲示板掲載 2015年12月18日から3日間)