録音日 1955年5月2日(ジャケ記載データ)
Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
どの時においても名盤復刻に取り組むレーベルや、ライブ音源を発売していく会社があります。中には著作権の面で大丈夫かなと思う会社もあるのですが、いずれにしても聴く方にはありがたいことです。何しろ6桁のお金を払わなければ聴けない本作品のようなものを、優しいお金で手にできるわけですから。
しかしそんな会社も、運営は長続きしない会社が多いです。私たちジャズファンには、このドン・レンデルの作品を復刻したジャスミンもそんな会社なのかと思っていましたが、この会社は幅広いジャンルの作品を扱っており、今も活動している会社です。その所在は、この作品を復刻した18年前も今も、ロンドン郊外のペリー・ベールです。グーグル地図でその場所を見ますと、線路沿いの倉庫のような建物の中に入居しております。倉庫兼事務所ということなのでしょう。渋い作品を地道に発掘し、堅実経営だからこそ、長年にわたり営業できているのだと感じました。
さてレンデルが「Body And Soul」を吹き込んだ1955年のイギリスジャズ界は、1960年代にスターになっていくミュージシャンが活動し始めた時期であり、このレンデルも自分のバンドを組んでジャズを模索しておりました。そんな「Body And Soul」を聴いてみます。
つまみ食い後
レンデルさんの感受性の強さが感じらるる「Body And Soul」です。この後に独自のスタイルを身に付けていき、イギリス・ジャズの黄金期の立役者になっていく姿が、はっきりとここに感じられます。
(掲示板掲載 2018年3月21日から3日間)