録音日 1999年2月20日(ジャケ記載データ)
Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
イグナシさんのピアノ作品は、かつては店頭に並べばすぐに売れていく事が続いておりました。この作品を掲載した2006年頃がそのピークだったようです。最近は新作から遠ざかっていますね。
さてこの作品を「今日の1枚」で取り上げたのは2006年5月12日の事でしたが、その際は「甘さが前面にきてしまっています。時折り光るタッチはさすがなだけに、残念です」と、私はあまり気に入らなかったようです。当時は香港に住んでおり、そして難しい問題を抱えていた時期でしたので、それがこのコメントに影響したのかもしれません。
みなとみらいで落ち着いた暮らしとなっている今聴けば、「Body And Soul」を含めてどんな感想になるのか、楽しみです。
つまみ食い後
普通に散歩するような速さで、縦に横に揺れながら快適に演奏が進んでいきます。どちらかと言えばオーソドックスなスタイルの演奏ですが、その普通の速さが実に気持ちよいものです。
しかし「Body And Soul」では、突然に終わりかけている恋を嘆いているような遅いテンポになり、アルバムの中では少々色合い違いの演奏になっています。
11年前はイグナシさんの演奏の甘さが気になっていた私ですが、普通に歩くことによって見えてくる景色の面白さに気づかなかったのでしょうね。
(掲示板掲載 2017年12月24日から3日間)