Horst Jankowski
Jankowskinetik

録音日 1970年4月6日(ジャケ記載データ)
Falling In Love With Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ホルスト・ヤンコフスキーのこの作品を「今日の1枚」で取上げたのは2004年8月19日のことでした。その際には、いつものネタ本にある「イージー・リスニングで人気を博した」という紹介文につられたコメントを書いておりました。
 「確かに軽やか。しかし、イージー・リスニングとは全く違うのだ。軽快な演奏なのだ。聴いていて、楽しさ満載なのだ」と書いていたのです。

 今回はそんな先入観を捨てて、久しぶりに本盤を聴いてみます。

pfl13

つまみ食い後

 軽快なピアノを基調としながらも、様々な要素を取り組んだ内容だと、今回は聴こえてきました。
 1970年の吹き込みなので、当然ながらジャズロックの要素。インドを中心とする東洋のテイストをほんの少し等、当時の音楽状況を吸収している作品と感じました。時にはBGMに、時には真剣に聴き入りました。

 その中での「Falling In Love With Love」は、リズムギターを活かしながらの演奏で、テーマを出すようで出さず捻りながらのピアノ演奏が全半、そしてやたらリズミカルにリズムギターと共にテーマを演奏していくもの。最後はまた出すようで出さずの演奏に戻り、少し考えすぎの演奏かなと感じて、終わっていきました。

(掲示板掲載 2016年8月21日から3日間)