Phraoah Sanders
Shukura

録音日 1981年1月1日(年はネット情報、月日は決めつけ)

Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 2004年5月17日に「今日の1枚」でこのファラオさんの作品を取り上げた際には、ミュージシャンがアルバム名や曲名に奥さんや恋人の名前をつけることについて、述べました。
 今考えてみれば、娘さんの名前ならば理解できます。どんなに月日が流れても、愛する娘には変わりないのでしょうからね。家具屋さんの騒動は、世の中では特殊例でしょう。
 しかし奥さんや恋人となると、今は愛してやまない女性だけれど、少し時間が経てば憎くて堪らない人になるとの世の中の事例を考えなかったのかと思ってしまいます。一旦作品として出版すれば、取り消せないわけですからね。まぁ、そんなことを考えることもできないほど愛していたとのことなのかもしれません。

 このファラオさんの作品は、1曲目に奥さんの名前をつけた曲、次に「Body And Soul」となります。この辺りの繋がりを今日は意識して聴いてみます。

bs22

つまみ食い後

 もう既にただの同居人だけれど、以前の良い思い出を大切にしており、現状を嘆きながらもそれを捨てる気持ちに離れず時間が流れて行く。そんな感じが奥さんをタイトルにした曲でした。続く「Body And Soul」は、燃え上がっていた時は楽しかったでしょ、と優しく囁いているような演奏です。勝手に想像しながら聴くと、面白い2曲の展開でした。

 この作品はファラオの中で語られることが少ないものでしょうけれど、軽さの中にある味わいは、なかなかのものと感心して、聞き終えました。

(掲示板掲載 2018年5月15日から3日間)