録音日 1987年12月24日(ジャケ記載データの翌日)
Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
ダブルアクションと聞いて私が頭に浮かべるのは、リボルバー拳銃のオートマチック機能である。西部劇をみればガンマンは左手で拳銃の撃鉄を通常位置から撃発準備位置まで後退させ、すぐに右手中指で引金を引くことで撃鉄が通常位置に戻り実包が発射されます。。これがダブルアクションという機能では、引金を引くことで、撃鉄の二つの動きを一度で行うことが出来るものです。
しかしながらこのことは、ジャズギターのアルバム名に意味することは考え難いものです。そこでネットで調べたところ、何やらギターの構造に関連する言葉にダブルアクションというのがあるようですが、詳しく書かれてなく、演奏派ではない私には分からないものでした。
ギター奏者のジミー・ガーリーがバルネ・ウィランと吹き込んだ作品のタイトルが、この「ダブルアクション」であります。
2001年2月8日に「今日の1枚は」で取り上げた際には、「ガーリーもウィランも互いに花を持たせながら演奏している姿が、微笑ましい」との感想を私は述べました。2016年4月12日に「Summertime」でつまみ食いした際には、「割と丁々発止している場面があり、聴きごたえある内容」との感想でした。2度目のつまみ食いの今回の感想は、如何なものでしょうか。
なお本作は12月23日の録音ですので、2度目のつまみ食いとなる今回は、録音日をその翌日としました。
つまみ食い後
ジミーさんは、さぞかし女性にモテた方なのではと感じました。恋愛の苦悩を語るバルネさんに、男と女について優しく語りかけるジミーさん、そんな光景が、「Body And Soul」での演奏を聴いて思い浮かびました。
そうすると「ガーリーもウィランも互いに花を持たせながら演奏している姿が、微笑ましい」との17年前の感想も、2年前の「割と丁々発止している場面があり、聴きごたえある内容」との感想も、どちらも素直な私の感想であり両立できるものと納得しました。
ここでのダブルアクションの真意は分からないものの、何か演奏に込めたジミーさんの気持ちがあったのかもしれません。
(掲示板掲載 2018年7月21日から3日間)