録音日 1969年9月23日(ジャケ記載データ)
Summertime が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
タルさんが一線を離れ看板書きで生計をたて始めたのが、1950年代末のことで、再びローカルで演奏を始め、徐々に評判になったのが1967年のことです。そして1968年にニューポート・ジャズ・フェスティバルでジャズ・ファンに強烈にアピールし、翌年の本作品の録音となりました。
こんな紹介文を書いたのは「今日の1枚」を始めてから1年がたった1999年12月10日のことでした。そこでは「summer timeこれに続くsometime agoで、彼の暖かさに 触れられますよ」と感想を書きました。
以降本作品を聴く機会は5年に一度あるかどうかですが、そんな時には繰り返し聴いている作品です。久しぶりに笑顔のタルさんの演奏を聴いてみます。
つまみ食い後
一部でタルさんを「元祖早弾き」と称するようですが、まぁそれは事実なのでしょうが、テクニック臭さを感じさせない演奏で、歌心満載のギターです。ほっとして聴き入るギター作品です。スタンダードに対するタルさんの感情がはっきり出ていて、素敵な作品に仕上がってます。
ただし、「Summertime」が早口に終始していたことが、もう少し違う切り口があるのではとの想い出、残念に感じました。
(掲示板掲載 2016年6月19日から3日間)