録音日 1997年6月18日(ジャケ記載データ)
Summertime が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
ホレス・パーランの名盤と言えば「アス・スリー」ですが、それを模したタイトル作品を日本のBaybridgeが制作しました。内容的にはタイトル曲を収録したピアノ・トリオ作品であることが、同じ点です。
メンバーはMads Vinding(b)にEd Thigpen(d)です。2009年8月13日にこの作品を取上げた際には、「影のある重厚なピアノ、軽快なファンキーさ」で前半と後半の色合いが違っているとコメントしました。「Summertime」は前半に収録されています。
つまみ食い後
パーランさんはBN4000番台に素晴らしい作品を続けて発表した時を振り返り、強力なベースを求めたのではと感じました。急逝したジョージ・タッカーをこの時代に求めるならば、マッズ・ヴィンディングに白羽の矢が立ったのは、誰もが納得することでしょう。「Us Three」と「Summertime」を聴けば、BN時代との比較で、興味深いものでした。
「Summertime」はBN時代の名盤「Headin' South」と同様に、ベースのアルコ演奏から始まります。その後のピッチカートでの演奏を聴いていると、ジョージ・タッカーとマッズ・ヴィンディングの音色とリズム感の違いを楽しめ、共に最良のベース奏者であることを認識出来ます。こんな思いになる点を含めて、この作品の企画は成功と言えるでしょう。
(掲示板掲載 2016年9月18日から3日間)