録音日 2003年4月12日(ジャケ記載データ)
I Remember Clifford が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
「このドラマーの次回作にも、注目してみよう」と、サルヴァトーレさんのこの作品を2004年11月16日に「今日の1枚」で取上げた際に書きましたが、その後に特別に注目しないまま10年以上が経過しました。こんなことはよくあることで、特に新譜に熱心だったこの時期には新たに出会うミュージュシャンが多く、サルヴァトーレさんもそんなことで忘れていた一人になります。
しかし内容は忘れていない。いろんなパターンの曲を、若さ光る2管とともに、サルヴァトーレさんが纏め上げている聴き応えある作品でした。ピアノのナストロさんの美しさ、そしてヴィゴリトさんのベースも好バッキングと、文句の付けようのない作品でした。
そしてこのCDの最後に用意されているのが、「I Remember Clifford」です。しかもピアノ・トリオでの演奏。12年前もセンスの良さに酔った演奏でしたが、今回はどのように響くのでしょうか。
つまみ食い後
さてサルヴァトーレさんの「I Remember Clifford」。美しいピアノ、情念のベース、それを陰で支えるサルヴァトーレさんのブラシ。至極の7分感を味わえます。
なお訂正が一つ。この「Faces」の7年前に録音された作品を、2005年5月9日に取上げておりました。その時の感想は散々のものだったようですので、記憶に残らなかったのでしょう。
(掲示板掲載 2016年3月25日から3日間)