録音日 1998年7月27日（ジャケ記載データ）
I Remember Clifford が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
1999年7月2日にこの作品を「今日の１枚」で取上げた際には、「ジャケットに写っている冴えない おっさんを見るとなかなか聴く気にならなかったピアノ・トリオ作品」と聴く前、聴いた後には「力強いパーカッシブな素敵なピアノ」と書き、エリントンの３曲を絶賛していました。
この作品に対する内容以外の思い出としては、ネットの個人ページでこの作品を取り上げたのが、この「今日の１枚」が最初だったことです。今日はエリントン３曲も楽しみながら、「I Remember Clifford」を中心に聴いてみます。
つまみ食い後
しっかりとした技術力と三人の息が合っていることで、ピアノ・トリオとしての魅力あるもの。そこに明るく力強いガスタフさんの色があるわけで、良い作品になる要素が揃っています。
しかし今回聴いた限りでは、ガスタフさんの個性はどの方向なのかと掴みかねない面を感じました。いろんなタイプの自分を見せようとしており、ここぞが自分なんだとの強さが掴み切れずに聴き終わりました。
「I Remember Clifford」は、明るく力強い演奏が並ぶ中で、テンポを落として悲しみ、寂しさをサラッと表現した演奏です。案外こんな姿が、ガスタフさんの芯の部分なのかなと感じました。
（掲示板掲載 2016年7月25日から3日間）