録音日 1964年7月9日(ジャケ記載データ)
Night And Day が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
「Night And Day」は1932年のミュージカル「陽気な離婚」に使われたコール・ポーターの曲であり、フレッド・アステアが歌って大ヒットしました。その後はジャズ界で多く取上げられてきた曲であり、テナー・サックスと言えば、今日のロリンズとベン・ウェブスターのが有名であります。
さてロリンズの「The Standard」は今日の1枚では、2003年9月12日に取上げました。「耳に残るのは豪放テナーだけ。しかし、その力強い音色とフレージングに酔いしれ、10曲が快感の中で過ぎ去って行く」「中途半端にフェイド・アウトされた編集」とこの作品を評しました。
「今日の1枚」でロリンズを23枚取上げてきましたが、確か7作品あるRCA時代のものは、これ1作しか取上げておりません。私にとっては1950年代のロリンズが、お気に入りなのでしょう。レコーディングでロリンズがこの曲を取上げたのは、本作品だけであります。
つまみ食い後
さてロリンズさんの「Night And Day」。トリオで演奏されているこの曲も、フェイド・アウトされています。カリプソ風な演奏でロリンズらしく、ビーチにあるバーで、口説きまくっている陽気な男の絵が浮かぶ演奏です。そんな感じから哀愁を感じられる演奏に移りかけたところで、フェイド・アウト。それはないだろうと声をあげて、この曲を聴き終えました。
(掲示板掲載 2017年3月12日から3日間)