Bevan Manson
Mystic Mainstream

録音日 1997年12月12日(ジャケ記載データ)
Night And Day が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ベーファン・マンソンさんというピアニストの作品に、この曲が収録されていました。1999年12月14日に「今日の1枚」で取上げた際には、「全てがマンソンの風の流れに覆われており、アルバム全体に強烈な、そして心地良い統一感があります」と評しながら、「心配なのが今後の作品。マンネリにならないことを祈ります」と余計なことを書いておりました。

 私はベーファンの作品はこの1枚しかなく、彼がどれほど作品を発表しているのか、ネットで調べてみました。彼のページには、ディスコグラフィはなく、日本の販売店のページを見ると、他に3枚ほど発表しているようです。1991年の作品や2005年の作品が評判のようですが、寡作家であるようですね。18年振りに聴いてみますが、何やら少し嫌な予感がします。

pnd02

つまみ食い後

 一時は好きで欧州ピアニスト達の新譜を聴いていましたが、私の繊細な表現力に酔ってごらんなさい、というように感じるようになってからは、そんな作品から足が遠のいております。

 嫌な予感と書いたのは、好きで聴いていた時期の「アルバム全体に強烈な、そして心地良い統一感」との気持ちになったのが、今では受け入れられないものになると感じたからです。
 ではこの「つまみ食い」企画で改めて聴いた感想なのですが、掴みどころのない作品というのが、正直なところです。その中で「Night And Day」についてはパーカッシブな演奏で、この作品への良い味変となっています。シャイなヨーロピアンが、精一杯カッコつけて女性を口説いている雰囲気です。しかしこの作品、もう聴く機会はないのかなと、思っています。

(掲示板掲載 2017年3月15日から3日間)