Eli Degibri
Emotionally Available

録音日 2005年11月10日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 今調べましたらこのエリ・デジブリさんは、イスラエル人とのことです。私がイスラエル人のジャズ演奏を意識したことについては、10月に「今日の1枚」で取り上げる予定の作品で書きたいと思います。

 2008年11月17日に本作品を「今日の1枚」で取り上げた際には、彼の演奏を器用とした上で「吹きっぱなしの彼」と書きました。このような書き方の感想は聴く時によって変わってくるもの。今日は「Like Someone In Love」を中心に、エリさんの作品を聴いてみます。

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つまみ食い後

 繊細で壊れるかもしれないような音色で、切々と思いをぶつけていく演奏、聴き終えると惚れてしまうテナー・サックスでした。苦しかった経験、悲しみにくれた日々を語りかけられているようで、「俺もそうなんだよ」と頷きながら聴いておりました。

 「Like Someone In Love」では、恋をしている自分に気がつき、どのように振舞って良いか分からず、喜びと悩みの中にいる人間の気持ちを、さらっと素敵にエリさんは表現しておりました。

 エリさんは今でも活躍しており、この作品以外にも5作品を発表しています。それらの作品、いつかは「今日の1枚」で取り上げていきたいです。

(掲示板掲載 2018年8月15日から3日間)