録音日 1959年5月13日(ジャケ記載データ)
Just In Time が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
このジャケ名盤を1999年1月20日に「今日の1枚」で取り上げた際の、大編成演奏を好んでいるわけではない私の感想は、気に入ったのか、やはり大編成だから好みでなかったのか、分かりにくいものとなっていました。自分で書いたものなのにその際に感じたことは、19年前ゆえ思い出せません。しかし想像するのは易しく、演奏を自分の中で消化できていないので、曖昧な表現になったのでしょう。
今回の「つまみ食い企画」で改めて向き合う本作品、19年前よりは消化した上で感想を書きたいと思います。
つまみ食い後
ここでの大編成演奏は、アンサンブルを聴かせるものではなく、メロディを楽しませるものであります。曲の持ち味をたっぷりと聴かせる演奏ですので、聴いている方は口ずさみながら楽しんでいく内容なのです。
そんな中での「Just In Time」は、この曲で最大限許されるであろう速さで演奏されています。その流れによくスイングしているソロ演奏が続けて披露されており、聴く方は気持ちを揺らしながら楽しむことになります。
18年前の戸惑いは楽しいジャズへのものであったのかもしれません。ジャケに写っている踊り子さんが、その10分後にステージで繰り広げるであろう楽しい舞台が、演奏に感じられます。
(掲示板掲載 2018年1月21日から3日間)