Manuel Rocheman
Come Shine

録音日 1997年9月18日(ジャケ記載データ)
Just In Time が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 1999年の新譜コーナーで、長い間人気上位をい維持していた作品です。そして今でもマヌェル・ロッシュマンさんは新譜コーナーの人気者のようです。
 私の持っているロッシュマンさんの作品は本作1枚だけでして、「今日の1枚」で取り上げたのは2000年1月6日でしたが、そこでは「スルメ盤」としながらも、色々と演奏に注文をつけておりました。「取っ掛り難い面もあります」とか「いろいろな展開を用意していますが、それが小細工に終っている場面が多い」としており、「素直に取組む作品を、次に持ってきて欲しい」と感想を結んでおりました。

 ジョージ・ムラーツ(b),アル・フォスター(d)と組んでのトリオ作品を、「素直に」聴いてみます。

pjt15

つまみ食い後

 人間誰しも心の弱みを抱え込んでしまう時があるのでしょう。それは人に感じられたくないし、またそれを自分で認めたくないもの。

 ここでの演奏にはそんなものを感じます。時にはその演奏に共感するし、時には反発したくなる、そんな焦ったさがこの作品にあります。

 なんだか観念的な感想になりましたが、「Just In Time」での自分を強く見せたいような強がりに、共感する自分がおりました。

(掲示板掲載 2018年1月24日から3日間)