Stan Getz
In Stockholm

録音日 1955年12月17日(ジャケ記載データの翌日)

ソラ ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 「飛行機のゲッツ」をジャケでつまみ食いするなら、当然ながら飛行機でしょう。しかし1回目のつまみ食いでは「楽器ケース」、そして2回目の今回は「ソラ」となりました。

 2000年6月21日の「今日の1枚」でも、2018年の「楽器ケースでつまみ食い」でも、私はこの作品の優しさと心地よさを書きましたし、多くの方の思いも同じことでしょう。

 青空の中で飛行機に乗るのは、安心するものです。そう考えると今回のつまみ食いでの感想も、過去二回と同じものになってしまいます。

 機内では希にスリリングな展開を味わう場面があります。そんなところを探しながら、つまみ食いしてみます。

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つまみ食い後

 駐在先と日本、駐在先間の往復を60回ほどを振り返ってスリリングな展開を思い浮かべ本作をつまみ食いしましたが、当てはまるものはありませんでした。それは当たり前であり、こんなに心地よく優しい演奏なのですから。

 そこがこの作品の欠点だ、とも言えないです。普通の「良い」レベルの作品ならば微かなスリリングを求めますが、本作品は別格であり、全面通して優しい演奏でも聴き通せる内容ですからね。

 改めて本作に感心して、つまみ食いを終えました。



(掲示板掲載 2020年10月12日から3日間)



参考資料 高橋健司著、空の名前(改訂版)、東京:角川書店、2004年
(文中ではソラ資料と表記)