録音日 1989年1月28日(ジャケ記載データ)
ソラ ジャケ作品をつまみ食い
つまみ食い前
アルバム名通りに黄金色に染まった海、そして空、実に素敵なジャケ写です。
先につまみ食いした作品で紹介しましたが、ソラ資料によれば茜空、茜雲との呼ぼかたがあるようです。
この打楽器奏者のカヒル・エルザバーとマレイのデュオ作を「今日の1枚」で取り上げたのは、2004年9月3日のことでした。好きなミュージシャンの作品だけに、「聴き応え十分の内容」と本作の感想を私は書きました。
今回のつまみ食いでは、黄金色の海と空、茜色の海と空の雰囲気にあう演奏を感じたいと思います。
つまみ食い後
クレジットによればエルザバーさんの使用楽器は、Trap Drums, Earth Drum, Ashiko Drum, Mbira, Sanza, Ankle Bells となっています。一曲目のタイトル曲では、Mbiraが使われているでしょう。ウィキペディアによればMbiraは、「ジンバブエのショナ族の伝統楽器、木製ボードに千鳥状の金属歯を組み込んだ楽器で、これを手に持ち親指や人差し指で演奏する」とあります。なんとも言えぬ柔らかい響きで、自然のさえずりように感じます。一方のマレイはバスクラで、風の動きを表現するような演奏です。
このタイトル曲での二人の演奏は、ジャケ写の光景の中での動物や植物の会話のように感じました。他の六曲も聴き応えありで、これからも数年に一回はつまみ食いするであろう作品です。
(掲示板掲載 2020年8月15日から3日間)
参考資料 高橋健司著、空の名前(改訂版)、東京:角川書店、2004年
(文中ではソラ資料と表記)