Jan Lundgren
Swedish Standards

録音日 1997年5月10日(ジャケ記載データ)

ソラ ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ピアノ奏者とベース奏者は菜の花畑で、そしてドラム奏者はそれより少し時期が進んだ場面で青空と共に写真に収まっているジャケです。スウェーデンの過ごしやすい時期なのでしょう。

 ヤン・ラングレンのこの人気作は、私の愛聴盤でした。そして切ない思い出もある作品です。本当に聴き込んだ作品でしたが、2000年12月24日に「今日の1枚」で取り上げて以降は、聴く機会がグッと減りました。

 「21世紀にも聴き継がれる名盤と言える作品ですな」と20年前に本作への感想を述べた私ですが、21世紀の大きな出来事の中にいる今、どのような感想で本作をつまみ食いするのか、楽しみです。

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つまみ食い後

 私にとっては耳タコ盤なので、どんなに久しぶりであろうと、楽しく聴ける作品です。仕掛けの妙、心にやんわりと入り込むメロディ、適度な仕掛けが本作の魅力だと改めて実感しました。

 ネットをみますと、本作は新品としては流通していないようです。またジャズ系のブログで本作を取り上げていたのは幾つもありましたが、あくまで私がみた限りでは2009年が最後です。21世紀に入って10年は生きられた作品ということなのでしょうか。

 この作品が今の時代でも輝くためには何が欠けているのかなと考えを巡らせながら、自分にとっては愛聴盤なのだから余計なことかと考えを戻して、つまみ食いを終えました。



(掲示板掲載 2020年10月18日から3日間)



参考資料 高橋健司著、空の名前(改訂版)、東京:角川書店、2004年
(文中ではソラ資料と表記)