Jan Lundgren / Peter Asplund
California Connection

録音日 1996年12月7日(ジャケ記載データ)

ソラ ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 海岸沿いには白い波が打ち寄せ、青空には長く連なった雲、この二つが上手く組み合わさっている、ジャケ写の背景です。

 ソラ資料を見ると、この雲は雲堤と呼ばれるようです。「土手のように、長く連なった雲の帯。多くは寒冷前線に沿って延びる。雲堤が通ると天気は急変し、雷雨になったり、突風が吹くことがある」と、ソラ資料にあります。

 寒さが伝わってくる光景ですが、そこに映る二人の服装では寒くはないかと心配になります。

 2003年5月22日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、ラングレンのピアノの世界とピーターのトランペットが「不釣合いな場面も感じられます」と、私は感想を述べておりました。そうは言っても二人の演奏が、ジャケ背景の海と空のように重なり合っている場面もあると思います。今回はそこを意識して、つまみ食いしてみます。

1jsky11

つまみ食い後

 このピーター・アスプルンドというトランペッターは、「北欧を代表するトランペッター」の評価がある方なのですが、この作品を聴く限りでは、器用貧乏な方なのかと感じました。確かに演奏後術は高そう、そしていろんなスタイルを披露している、しかし彼らしさを感じない、これが本作を17年ぶりに聴いての私の感想です。


(掲示板掲載 2020年6月12日から3日間)



参考資料 高橋健司著、空の名前(改訂版)、東京:角川書店、2004年
(文中ではソラ資料と表記)