David Murray
live at sweet basil vol.2

録音日 1984年8月25日(ジャケ記載データ)

ソラ ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 写真を見ただけでは、朝焼けと夕焼けを言い当てるのは難しいものですが、このマレイのビッグバンド作品の写真は夕焼けでしょう。この日のNYの日の入時間は19:40、そうするとこのジャケ撮影時間は19:50頃でしょうか。スイート・ベイジルの1stセットの演奏開始時間は分かりませんが、この写真を撮った後に、すぐに会場に向かったことでしょう。

 1999年9月7日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、アレンジの妙と共に、マレイの奥方であるミンさん撮影のこのジャケを褒めた感想を、私は書きました。

 今回のつまみ食いでは、このジャケの雰囲気を最も感じる演奏を見つけたいと思います。

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つまみ食い後

 ソラ資料によれば、太陽が地平線に沈んでも急に真暗になるわけではなく、暫く(日本では30分ほど)は屋外活動ができる明るさが残り、これを薄明というそうです。ジャケはこの薄明の瞬間です。

 早寝早起きとなった今の私にとっては、特に日が長い夏場では、薄明の時は一日の終わりを意味し、一杯飲んでベッドが待つ時間です。

 しかしながら夜の活動に精力的だった時代には、薄明の瞬間は再度の一日の始まりを意味していました。そんな活動は本当に楽しいものでしたが、どこかで寂しさを感じる場面もありました。振り返ればそれは、都会の魔力に酔っている自分を楽しんでいたのかもしれません。

 マレイのこのビッグバンド演奏をジャケを見ながら聴いてみますと、欲求と好奇心を満たしてくれる都会に心躍らしながらも、どこか冷めた目をしている瞬間を感じました。


(掲示板掲載 2020年2月18日から3日間)



参考資料 高橋健司著、空の名前(改訂版)、東京:角川書店、2004年
(文中ではソラ資料と表記)