録音日 1957年6月3日(ジャケ記載データ)
イス ジャケ作品をつまみ食い
つまみ食い前
ジャケの撮影場所はどこかは、地図情報が膨らむ一方の現在においても、非常に難しいものです。恐らくは橋の欄干のベンチに腰掛けギターを構えるサルさん、その横には何故か背もたれ椅子、録音スタジオの近くでジャケ撮影となったのでしょう。
本作品を2001年8月12日に「今日の1枚」で取り上げた際には私は、「(リズミカルで力強いベース)に乗ってのサルとエディ。美しいのだ。綺麗な演奏が、心に焼きつきます」と感想を述べ、ブルーベック作の「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」での演奏を褒めておりました。
それ以来、私は本作に触れることはありませんでした。19年ぶり、どの曲が私に微笑むか、楽しみです。
つまみ食い後
私は散歩コースに恵まれたみなとみらいをよくカメラ片手に歩いていますが、本作のジャケにあるような一休みスペースで、のんびりと時間の流れを楽しんでいる方々を見かけますし、私もそんな一人です。運河を行き交うボート、海で過ごす鳥たち、そして公園での犬の散歩、景色は一定と思いきや常に変化があるものです。
主役のサルさんのギター、そしてギタリストと相性が良いエディ・コスタのピアノとヴァイブ、この両者が繰り出す有名曲の演奏は、暖かみという統一感の中でも、様々な仕掛けを用意してあり、それは楽しいものでした。
ストレートな演奏で私の心に飛び込んできたエリントン作の「Prelude To A Kiss」、テーマを心を込めて演奏しているギターとヴァイブの音の重なりにうっとりとしました。
(掲示板掲載 2020年5月15日から3日間)
参考資料「Brutus Casa特別編集 超・椅子大全!」東京:株式会社マガジンハウス発行、2005年(文中ではイス資料と表記)