Marcus Roberts
The Truth Is Spoken Here

録音日 1988年7月26日(ジャケ記載データ)

イス ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 グランドピアノの長さ、つまり奥行きはどれほどと思いヤマハのページで調べましたら、15種類ありました。短いのは151cm、長いのは275cmでした。その275cmはコンサートグランドピアノ「CFX」で、お値段は19百万円です。世界には300cmというピアノがあるようですが、他のメーカーを見ますとヤマハと同様に、コンサートホール向けは大体275cmでした。

 今回つまみ食いするマーカス・ロバーツの作品ジャケに写るピアノはメーカーは分かりませんが、間違いなくコンサートホール向けグランドピアノです。そして今回のつまみ食いのテーマである椅子、ピアノ椅子は、このジャケではやけに小さく感じます。

 2008年10月23日に「今日の1枚」で取り上げた際には、マーカス作の「The Arrival」にいたく感心した感想を書いておりました。今回はこのコンサートグランドピアノの響きを最も気持ちよく感じた曲について、感想を書きたいと思います。

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つまみ食い後

 マーカス作の「Country By Choice」でのアップテンポでのピアノの響きが気持ちよかったです。もう少しライブな音にしたらとの思いがありますが、ジャズでは一般的な録音なのでしょう。ジャケのピアノをじっくり見てから聴いたからなのでしょうけど、もう少しアタックの強弱があればと思いました。

 作品としては、エルヴィンの好サポートにウィントン・マルサリスやチャーリー・ラウズのホーンの魅力があり、なかなか楽しめるものです。決定打があれば有名盤になったと感じた、今回のつまみ食いでした。


(掲示板掲載 2019年7月12日から3日間)


参考資料「Brutus Casa特別編集 超・椅子大全!」東京:株式会社マガジンハウス発行、2005年(文中ではイス資料と表記)