録音日 1955年11月2日(年月は推定、日は決めつけ)
マイク ジャケ作品をつまみ食い
つまみ食い前
スタジオで歌っているセルマさんの健康的なお顔が印象的なジャケです。1999年6月14日に「今日の1枚」で取り上げた際にも、「Night and Day」でつまみ食いした際にも、本作を私は褒めちぎりました。今回また「マイク ジャケ」で取り上げるのですが、ジャケを改めてみると、セルマさんの口元は明らかにマイクの右側に向かっています。マイクにはポップガードもありません。ジャケ用の撮影なのでしょうから、これは当然なのでしょう。
さてマイク。チューブマイクなのですが、ノイマンU47かテレフンケンU47なのか、迷っています。マイク資料に二つのマイクが並んで写っているのですが、形は全く同じです。ただ社名板が異なるだけ。しかもセルマさんのこのジャケでは社名板は見えません。型番も同じなのでこの2社は兄弟会社かと思い調べましたが、そんな情報はネットからはえられませんでした。
そんなことにガッカリせずに、愛聴盤をまた聴いて見ます。
つまみ食い後
妙に色気たっぷりだったり、クルーさを売りにしたりとの歌声ではなく、セルマさんは健康的な歌声に感じます。聴く時を選ばないというか、どんな時でも聴く者の心に飛び込んでくる歌声です。そんな歌声での「四月の思い出」を聴くと、しっとりとした気分になります。
そんな彼女の歌をもっと味わいたいのですが、残された作品が本作だけとは残念な限りです。
(掲示板掲載 2019年1月12日から3日間)
参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)