録音日 1957年6月12日(ジャケ記載データ)
マイク ジャケ作品をつまみ食い
つまみ食い前
サックスと貝を押さえるロリンズさんの左手が迫力のジャケですが、チューブマイクのノイマンU47にも圧倒されるジャケです。
2006年8月24日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には、私は「よく言えば、リラックスしたロリンズ。悪く言えば、集中力のないロリンズ」と申してしまいました。駐在先の香港から帰任する直前だった当時の感想を反省しながら、今日はリバーサイドへの第1作である本作を聴いて見ます。
つまみ食い後
昨年の「Just In Time が収録されている作品をつまみ食い」で、しっかりと本作に向き合った感想を書いておりました。ロリンズ節を堪能できる作品であります。
しかし2006年8月24日に、あれほど酷いことを書いたのかですが、心当たりがあります。当時は3度目の海外駐在から帰任する直前でした。大きな案件を抱えての後任への引き継ぎ、自分の体調、帰任してからの不動産の購入に悩みながら、連日の宴席を抱えている時期でした。そんな集中力が無い状態で本作を聴いて、集中力の無さをロリンズさんの演奏に転化していたのでした。「今日の1枚」は、その時に聴いた感想を素直に書くことをモットーにしておりますので、その意味ではモットーに沿った感想とも言えるのでしょう。
2度目のつまみ食いの今回も、U47がキャッチしたロリンズさんの演奏を楽しみました。トリオ編成かと思う部分が多く、「トリオでのロリンズ」の魅力を堪能できるのですが、本作はソニクラ入りのカルテット編成です。もっとソニクラの出番があったならば、さらに素敵な作品になったのであろうと感じながら、聴き終えました。
(掲示板掲載 2019年3月21日から3日間)
参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)