Rita Reys
The Cool Voice of Rita Reys Vol.2

録音日 1957年3月26日(ネット情報日の翌日

マイク ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 とにかく私はこのジャケが好きなのです。今ではオリジナル盤購入は控えておりますが、何かの出会いがあれば、気持ちが大きく傾くことでしょう。

 ノイマンU47の機能美と存在感、そしてリタさんの美しさとオーラ、その中身は良いものです。2001年10月26日に「今日の1枚」で取り上げた際には、「A面はオーケストラ控え目。でもB面はフル活動」と、その特徴を述べました。2度目のつまみ食いとなる今回、A面とB面、どちらを気に入るのか、楽しみです。

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つまみ食い後

 この作品を聴くのは、3年前に「Falling In Love With Love」でつまみ食いして以来ですが、やはり愛聴盤ですので、聴き始めれば何度も聴いてしまいます。

 そしてA面とB面との違いとの意識で聴いてみて、いかに自分がジャケのクレジットを読んでいないかが分かります。指揮者が違うのです。

 A面はTom Dissevelt氏、この方はオランダの作曲家として活動した方で、リタさんの姉妹と結婚したようです。そして彼は後に、電子音楽とジャズの融合の先駆者として知られるようになったとこか。そんな彼の指揮するオケでのリタさんは、彼女の声の愛くるしさを上手く捉えています。

 一方のB面では、Ian Corduwener氏がオケを指揮しています。この方に関する情報は得られませんでしたが、オランダの音楽界で堅実な仕事をされたのではと思います。それはB面でのリタさんの声の伸びやかさを活かすアレンジから、感じられます。

 今回のつまみ食いでも、新たな発見がありました。


(掲示板掲載 2019年10月12日から3日間)


参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)