Rita Reys
Jazz Pictures

録音日 1961年10月13日(ジャケ記載データの翌日)

マイク ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 「つまみ食い」2度目の登場となる、リタさんのライブ・アルバムです。

 ジャケには主役のリタさん、ピム・ヤコブス・トリオの方々、しかしながら真ん中にいるケニー・クラークの存在感が光っています。また「つまみ食い」テーマのマイクは、クラークさんのドラム・セット用であります。

 さてマイク資料でこのマイクの特定を試みたのですが、ノイマンU47やUM57、ペルーソ22 47SEなどと似ていますが、細部で違うもので、特定には至らずでした。

 今回の「つまみ食い」では、クラークさんのドラムを中心に聴いてみます。1999年8月30日の「今日の1枚」では、クラークさんの演奏ついて「彼女の歌を決して邪魔することなく、しかし歯切れの良いドラムを随所で披露」と私は感想を述べましたが、それから20年近く経過した今ではどのような感想になるのでしょうか。

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つまみ食い後

 爆発ドラムではなく、スネアやハイハットの音がリタさんの歌を刺激し、そして刺激し合い素敵なライブになっています。私にはドラムの演奏技術に云々言えませんが、クラークさんの演奏は各音が気持ち良くスリリングなものです。

 アップテンポの曲では鮮やかに、スローでは心憎く決めているクラークさんの演奏に酔いながら、改めてリタさんの本作の良さに気付きました。


(掲示板掲載 2019年3月24日から3日間)


参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)