Curtis Fuller
New Trombone

録音日 1957年5月15日(ジャケ記載データ)

楽器ケース ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 街から街に移動する機会が多いミュージシャンならば、駅のホームに立つ光景も似合ったものです。そしてその右手には、トロンボーン・ケースを持っております。かなり縦長のケースなので、トロンボーン・ケースだと思いますが、ネットでトロンボーン・ケースをみると、ハードでもソフトでもベルの部分に丸みを持たしたデザインになっています。本作のジャケでは後部が体の影になっているのでベルの丸みは確認できませんが、間違いはないでしょう。

 楽器ケース以外は手にしてませんので、ジャケ撮影用にこのホームに立ったと思います。そこでこの駅の場所を確認したくなりました。ヴァンゲル・スタジオはハッケンサック、そこからハドソン川を挟んで反対側がNYの中心となります。この辺りは地下鉄網が発達しているのは知っておりますが、地上の電車はあるのでしょうか。Googleマップで見ても、見当たりませんでした。

 簡単に調査を諦めてしましましたが、豪華メンバーに囲まれての本作を久しぶりに聴いて見ます。「今日の1枚」では2004年3月24日に取り上げ、「ジャズ・テット、そしてそれに続くジャズ・メッセンジャースでの大活躍を予感させるフラーのトロンボーンであります。また、レッドとの2管が、刺激的な1枚であります」との感想を述べました。

1jcs04

つまみ食い後

 フラー作の「Transportation Blues」という曲があります。恐らくは即興で作ったウキウキ感のブルースですが、ハンク,フラー,レッド,そしてワトキンスと続くソロは、聴いている者の体を動かしてしまう魅力あるものです。

 ジャケはこの曲のイメージからなのかとも思いました。地方巡業の合間に撮影した写真かのとも思い、そのクラブでの演奏の出来がさぞかし良かったのかとも感じました。

(掲示板掲載 2018年10月21日から3日間)