Trio Transition

録音日 1987年12月16日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ピアニストのマルグリュー・ミラーは音楽活動を始めた当初から、日本で活動する機会が多かったとのことです。1980年からの数度にわたる来日を行っていましたが、それはサイドマンとしての演奏でした。
 1987年12月には、レジー・ワークマン(b)とフレデリック・ウェイツ(d)とに3人で来日し、スーパー・トリオとの名でライブを行いました。そこで録音された作品が本作品で、作品発売にあったてはトリオ・トランジションという名前となりました。

 2009年2月22日に「今日の1枚」でこの作品を取り上げた際にはさらっとした紹介だけでしたので、今回は長めに紹介しました。

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つまみ食い後

 今回聴いて、この作品の魅力は華麗なスピードだと感じました。車でいうならば、スピードある走りをしながらも、タイヤを鳴らすような子供じみた真似はしないで、横に乗せた素敵な女性を安心させるような走りであります。こんな風に感じた演奏となったのは、名手3人の演奏であり、そしてその3人の呼吸が重なっているからです。最後まで素敵なドライブを行なったような気分でした。

 そんなドライブ中での「Like Someone In Love」ですが、夜中のマンハッタン橋を颯爽と飛ばしている車内での、大人の男女の笑顔で恋の駆け引きをしているようなシーンが思い浮かぶような演奏でした。

(掲示板掲載 2018年2月21日から3日間)