Duke Pearson
Profile

録音日 1959年10月29日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 本作中の今日のお題曲と「Black Coffee」を聴いて、「独特のブルースを感じ、繊細な神経の持主だと思います」と感想を述べたのは、2009年6月23日のことでした。

 演奏を聴いてその人の人柄を感じ取れるジャズ奏者を、日本人は好きなのでしょう。よく言われる日本では一流扱いで、本国では知る人ぞ知る存在のミュージヤン達の中に、今日の主役のピアソンも含まれます。未だに彼のBNでの作品のオリジナル盤は、非常な高値で取引されております。オリジナル盤市場というものは、その時々での人気の推移があるのですが、ピアソンは「ずっと高値」系のお方ですので、日本人がいかに彼を愛しているかが、このことからも分かりますね。勿論その筆頭は「テンダー・フィーリンズ」ですが、その2ヶ月前に吹き込まれた本作も「ずっと高値」であります。

 私も愛するピアニストのピアソンの本作を、今日は「Like Someone In Love」を中心に聴いてみます。

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つまみ食い後

 軽やかに歌うピアノのであり、凛とした美しさがあり、しっかりとしたブルース感覚に根ざした演奏です。本盤はスタンダード中心でありますが、ピアソンは原曲の持ち味をしっかりと自分のものにしていることが、先の演奏の特徴と一緒になって、ピアソンの持ち味につながっているのでしょう。「Like Someone In Love」についてもこの持ち味が最大限に生きており、ピアノトリオによるこの曲の代表的演奏言えるでしょう。

(掲示板掲載 2017年10月24日から3日間)