録音日 2000年6月29日(ジャケ記載データ)
マイク ジャケ作品をつまみ食い
つまみ食い前
今回の「マイク ジャケ」でつまみ食いには2度目の登場となるシュアSM58が、ジャケットにあります。歌手の手持ちマイクでは定番のシュアSM58ですが、フェイ・クラッセンさんはかなり気に入っているようです。内ジャケには岩の上でのフェイさんがこのマイクを持っている写真が、6カットあります。
そんなフェイさんの本作は、2001年12月2日に「今日の1枚」で取り上げました。その際には酷評いたしました。「スキャット多用が全く効果を発揮してなく、ダラダラ感を与える。また、少しテンポが速い曲だと、彼女の歌はリズムに乗れていないんだ」と、良いところなしとの感想でした。
本作はフェイさんのデビュー作にあたり、その後も今に至るまでコンスタントに作品を発表しています。要するに支持されているということなので、今回のつまみ食いではフェイさんの良さを見つけたいです。
つまみ食い後
例えばSting作「If I Ever Lose My Faith In You」とC.Porter作「Ev'rything I Love」をアルバム中盤で取り上げていますが、芝居の一コマを感じさせる内容です。制作陣の考えでは、曲ごとに考えた絵があることなのでしょう。そしてそれはヨーロッパの街並みの中で、存在感を発揮するものなのではと思いました。
その部分を光彩あるものと感じるか、少々クサイものと感じるか、聴く人のいろんな要素で変わってくるものなのでしょう。
(掲示板掲載 2019年2月15日から3日間)
参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)