Everytime We Say Goodbye
(Cole Porter) (4分57秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンが愛したスタンダード、そして1962年欧州ツアーの演奏定番曲であるこの曲が、ミラノでも演奏されました。
コルトレーンがソプラノ・サックスで2分ほど吹き、マッコイが1分半ほど弾き、そして再びコルトレーンが登場してエンディングに向かうとの、お馴染みの構成です。またコルトレーンはテーマを大切に、マッコイはイマジネーションの中で演奏していくのもこれまで通りです。
録音状態の悪さを補うため、思いっ切りデジタル処理しており、キンキンの高音の中でこの演奏を感じるしかありません。そんなことで私が感じたこの演奏は、コルトレーンもマッコイも他の日よりも、感情をたっぷりと入れ込んだ演奏だなとのものでした。
【エピソード、ミラノ公演ついて】
1962年欧州ツアーの15日目にして最終日の12月2日の公演は、イタリアのミラノで行われた。録音が残っている11日目の11月28日グラーツ公演の後にコルトレーン・カルテットは、ドイツで2日間の公演を行なった。その後の12月1日には、オランダ内で2箇所公演を行なっている。その後に、このミラノ公演となったのだ。またこの公演はTV収録されたとのことだが、そのテープは発見されていない。(資料07)
この12月2日には、2回のステージをコルトレーンは行なった。しかしその演奏曲については、不明な点が多い。
【ついでにフォト】
2011年 みなとみらい、横浜
(2022年10月26日掲載)