Anedac (Wilbur Harden) (5分11秒)
【この曲、この演奏】
「このセッションのプロデューサーであるオジー・カデナにちなんだハーデンのブルース・ナンバーである。Cadena の逆読みをタイトルにしている」と、資料09に曲名についての説明があります。
この曲のコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。(資料07)
週末の昼の大通りの楽しさと落ち着きを感じるブルース・ナンバーのテーマの後には、各メンバーがソロをとっています。その順番は、フラー、コルトレーン、アリ・ジャクソン、ハーデン、ハワード・ウィリアムス、アート・テイラーとのものです。ウィリアムスのピアノには頑張りを感じるものの、まだ荷が重いといった感じです。他のメンバーのソロは、リラックスした良い演奏となっています。
【エピソード、エピソード、コルトレーン語録 その15】
私が最終的に目指しているのは、真に信仰的な暮らしを営みつつ、それを音楽によって表現することだ。そういう暮らしができれば、プレイに問題は起こらない。音楽が全ての一部になっているからね。ミュージシャンになるのは生半可なことではない。掘り下げても、掘り下げても、底が見えてこない。私の音楽は、自分が何者であるかということをスピリチュアルに表現したものだ ー 私の信仰や知識、私という存在をね」
ジョン・コルトレーン、ポール・D・ジマーマン著(ルース・ロスと共同執筆)”新しジャズとは” ニューズウィーク誌、一九六六年十二月十二日号、101〜104、106、108ページより (資料04)
【ついでにフォト】
2008年、みなとみらい
(2022年4月28日掲載)