2023年2月10日掲載

Wilubur Harden / John Coltrane
The Complete Savoy Session
Savoy原盤
1958年5月録音

別テイク解説「今日のコルトレーン」

 コルトレーンは1958年に3回、サヴォイ・レーベルでのウィルバー・ハーデンのセッションに参加しました。そしてその演奏は次の3枚のアルバムで録音から早い時期に発売されました。
Savoy MG 12127、Main Stream 1958
Savoy MG 12136、Tanganyika Strut
Savoy MG 12131、Jazz Way Out

 この3回のセッションでは、いくつかの別テイクが存在していました。サヴォイはコルトレーンの名前が高まるにつれ、コルトレーンの名前を使ってこれらの演奏を発売していき、1970年台からはいくつかのパッケージでコンプリート物も発売してきました。
 その中で私が持ってるのは、1999年に発売された、このCD2枚組です。3枚のオリジナル・アルバムの収録内容に加えて、次の別テイクが、このCD2枚組に収録されています。

3月13日
Wells Fargo (take 3)
Rhodomagnetics (take 1)
Countdown (take 2)
Countdown (take 4)

5月13日
B.J.(take 1)
B.J.(take 2)

6月24日
Dial Africa (take 1)

 モンクとの共演などで飛躍を遂げた1957年のコルトレーンは、1958年に入ると、引き続きプレスティッジで精力的なレコーディングを行い、またマイルスのもとに戻ってのレコーディングも行っていました。

 そんな1958年前半のコルトレーンには、ウィルバー・ハーデンとサヴォイで素敵な三日間のセッションもあったのです。他のレコーディングと比べると、決して華々しいものとは言えないのでしょうけれど、そこにはミュージシャン同士の交流と、そこから生まれるジャズの楽しみが詰まっているものでした。

 このCD2枚組には、そんな1958年前半の三日間が詰まっています。