Countdown (take 4) (Wilbur Harden)
(7分24秒)
【この曲、この演奏】
この曲のテイク4ですが、実質上は2度目の演奏です。
演奏の構成は同じですが、その内容はテイク2の寛ぎ感に対して、こちらは一度顔を洗ってからの演奏のように、引き締めた演奏になっています。
ゴルソンのアレンジの妙は上手く表現していますが、各ソロにはまだまだとの感じだとの空気が、スタジオに流れたのではと思います。この後にこの曲を2回演奏していますが、どちらも途中で演奏を終わらせています。
この曲がアルバム「Main Stream 1958」に収録されなかった理由は定かではありませんが、他の曲に対しての出来具合の差がその理由とするなら、納得できるものです。
【エピソード、エピソード、コルトレーン語録 その14】
私のキャリアは不可解だ。自分がどうやって音楽をプレイしたいのか、いまだによく分からない。ここ数年に起きたことの大半には疑問符がつく。いつか答えを知りたいものだ。
ジョン・コルトレーン、レナード・フェザー著、”変容するジャズ、高まりつつあるビート”、「ミルウォーキー紙、一九六六年五月5日版、グリーン・シート、1〜2ページより
(資料04より)
【ついでにフォト】
2009年、みなとみらい
(2022年4月24日掲載)