Rhodomagnetics (take 2)
(Wilbur Harden) (7分8秒)
【この曲、この演奏】
テイク1は良い演奏ながら、二度目の録音となりました。
演奏構成は同じながら、テイク1より引き締まった演奏であります。よくにハーデンのソロはテイク1よりも生々したものになっています。再トライは狙い通りといったところだったのでしょう。
【エピソード、エピソード、コルトレーン語録 その12】
先月、サックス奏者のジョン・コルトレーンは、ロサンゼルスのイット・クラブを興奮の渦に巻き込んだ。ピアノのマッコイ・タイナー、ベースのジミー・ギャリソン、ドラムのエルヴィン・ジョーンズといったお馴染みのリズム・セクションに加えて、ベーシストのドナルド・ギャレットと、ドラマーのフランク・バトラーを配するという構成。テナー・サックスのハロルド・サンダーズ(訳注=フェレル・ファラオ・サンダーズの間違い)も十日間の公演中に何度も参加している。このショウの目撃者の話では、ジョーンズとバトラーの肩が温まってきた頃から、どう控えめに言っても、サウンドが苛烈になってきたという。以前にもツイン・ベースやダブル・ホーンの編成を試しているコルトレーンには、今後もこうした大所帯のバンドを続けるのかと尋ねてみたところ、彼は、そのつもりはない、と答えた。「これは純粋な実験でね」と、コルトレーン。「どんな具合か確かめてみたかったんだ。そのうちまた試すかもしれない」
”ニュースと視点:雑記帳”、ダウンビート誌、一九六五年十二月二日号、12ページより (資料04より引用)
【ついでにフォト】
2009年、みなとみらい
(2022年4月22日掲載)