Crepuscule with Nellie (take 4&5)
(Thelonious Monk) (4分43秒)
【この曲、この演奏】
前日のセッションでもトライした曲ですが、そこではモンクの体調不良で中断となりました。
この日はこの曲を3回演奏した後に、このテイク4とテイク5の録音が行われました。1988年に発売されたものは、テイク4の前半とテイク5の後半を編集したものです。
演奏の構成は前日のセッションのものと同じで、ソロはなく、全てはモンクのアレンジによるものです。ゆったりと感情を入れてのベースとドラムスと共に演奏するモンクは、自分が書いたメロディに感情をうまく加えての演奏です。後半にはホーン陣4人が加わり、それは重くもなく軽くもなく、モンクのアレンジの意図をうまく表現した演奏と言えるのでしょう。
【エピソード、キープニュースによるこの日のクレパスキュール・ウィズ・ネリー】
「クレパスキュール」に取りかかる前に、今回はしばらく間を置いた。だが、どうやらホーン・プレイヤーたちにとっては、この曲はさらに厄介なものになったようである。だから私は(一部省略)は編集してみようと決めた。ところがそれからしばらく経ってみると、モンクは自分自身の演奏よりもバンドを叱咤激励してまとめあげるのに専念しているように見えはするものの、未完のテイク4における彼のソロは力強く、イマジネイティブではないか。そこで私はそれを、まずまず上出来の次のテイクの後半とつなぎ合わせたのである。(資料18より)
【ついでにフォト】
2010年 タイプーサム、ペナン、マレーシア
(2022年1月23日掲載)