2023年1月1日掲載

Thelonious Monk With John Coltrane
Jazzland原盤
1957年7月録音

 リヴァーサイドでのセロニアス・モンクのレコーディングにコルトレーンが参加したのは、次の4回でありました。
1957年4月16日
1957年6月25日
1957年6月26日
1957年7月(多分)
 この中からこのアルバムには、1957年4月16日、1957年6月26日、そして1957年7月(多分)の中から6曲が収録されています。ただし1957年4月16日からの1曲はモンクだけでの演奏です。

A面
Ruby, My Dear(1957年7月録音)
Trinkle, Tinkle(1957年7月録音)
Off Minor(1957年6月26日録音)

B面
Nutty(1957年7月録音)
Epistrophy(1957年6月26日録音)
Functional(1957年4月16日)

1957年6月26日
Thelonious Monk(p)
Ray Copeland(tp)
Gigi Gryce(as)
Coleman Hawkins(ts)
John Coltrane(ts)
Wilbur Ware(b)
Art Blakey(d)

1957年7月(多分)
Thelonious Monk(p)
John Coltrane(ts)
Wilbur Ware(b)
(possibly) Shadow Wilson(d)

 このアルバムは1961年10月に、リヴァーサイド系列のジャズランドから発売されました。発売まで4年を要したのは、権利関係のためだったと思います。そして収録内容を記録から見れば寄せ集め感はあるものですが、演奏内容にはそんなことは感じません。

 各曲については「今日のコルトレーン」をお読みください。

 最初の「Rudy, My Dear」でのコルトレーンとモンクの存在感に心が動き、作品を聴き進めます。ただやはり「With John Coltrane」なモンクであり、モンクの音楽性の奥深さに聴き入り、またモンクとオリン・キープニュースの蜜月時代の濃さに感じ入り、モンクだけでの10分近い「Functional」から浮かんでくる光景を楽しんで、この作品を聴き終えました。

 1961年の時点での二人のスタジオ共演があったならばとの思いは、誰にもあることでしょう。