Abide with Me (William Henry Monk)
(本テイク 52秒)
【この曲、この演奏】
1823年ロンドン生まれのウィリアム・ヘンリー・モンクはオルガン奏者であり、讃美歌を残している方です。その賛美歌モンクさんが作ったこの曲は、「日暮れて四方は暗く」との題名で日本で歌われているとのことです。(Wikipedia)
アルバム「モンクス・ミュージック」のためにモンクがこの賛美歌を選び、管楽器四本での演奏のためのアレンジをモンクが行いました。演奏はこの管楽器奏者四人だけです。
コルトレーンのこの曲の演奏記録は、資料07ではこのセッションだけです。
また資料19によれば、モンクがこの賛美歌を演奏するとしたが、キープニュースを含め誰もが反対したが、モンクは譲らなかったとのことです。
この日にこの曲は、ホーン陣の4人で2回演奏された。
-01 take 1(51秒)
トランペットがメロディを担当し、サックスの3人が重厚さを加え、心洗われる日bきとなっています。このテイクは2006年に発売されました。
-02 take2(52秒)
テイク1よりもメロディを担当するトランペットがより生きる演奏内容となっています。このテイクが選ばれ、1957年発売のアルバム「モンクス・ミュージック」に収録されました。
【エピソード、モンクがコルトレーンを登用】
プロデューサーのオリン・キープニュースが書いた資料18と19によれば、次の通りだ。
次のモンクのアルバム制作でキープニュースは、4ホーンを起用した、いつものバンドよりサイズの大きな編成を考えていた。モンクはこの考えを気にいってくれなかったが、考えは尊重してくれた。キープニュースには考えたホーン陣の人選をモンクに提案したが、モンクは拒絶した。”ノー”の一言で片づけると、彼は自身の代案を出し、それがホークとトレーンだった。
モンクにとって最初の導師というべきコールマン・ホーキンス(モンクの初レコーディングはホーキンスのセッションだった)とコルトレーンの組み合わせに、最近の音楽仲間を組み合わせたものだった。
【ついでにフォト】
2010年 タイプーサム、ペナン、マレーシア
(2022年1月22日掲載)