19551118-01

Max Is Making Wax (Oscar Pettiford)
(2分58秒)



【この曲、この演奏】

 オスカー・ペティフォード作のこの曲は、「Chance It」や「Something for You」の曲名となることがあります。コルトレーンはマイルスの元で、アルバム「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」向けレコーディングで、この曲を演奏しました。しかしそれが世に出たのは2005年のことでした。

 さてこの1955年11月18日の演奏ですが、ビバップの陽気な世界でのものです。マイルスとコルトレーンが重なってのテーマ演奏、マイルスとコルトレーンのソロ、再びテーマとなっています。

 なお演奏の前に司会者の喋りが2分弱収録されています。



【エピソード、この1955年11月18日】

 夜中の演奏なので、17日とクレジットされることもある。

 コルトレーンはマイルス・クインテットに加わり、1955年10月26日にコロンビアへアルバム「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」用のセッションで演奏した。そして11月16日にはプレスティッジでのアルバム「(小川の)マイルス」向けレコーディングをおこなった。その翌日の夜中に、このTV収録でのライブとなったのだ。

 ソロをとれるミュージシャンとなって続けてのレコーディング、さらにTV収録となり、コルトレーンにとっては緊張の連続であっただろう。



【ついでにフォト】

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2005年 香港 


(2023年3月31日掲載)