2023年8月6日掲載

　マイルス・ファン、コルトレーン・ファンのみならずジャズ・ファンならば、この二人がプレスティッジで共演した3つのセッションは、お宝物でしょう。マラソン・セッション前半（1956年5月11日）・後半（1956年10月26日）、その前の小川のマイルス・セッション（1955年11月16日）のことであります。ここから発売された6つのアルバムは、LPレコードとCDで、オリジナルを含めていく種類も手元にあることと思います。

　そしてその上で、「コンプリート箱物」も持っていることでしょう。私の場合は、「マイルスのプレスティッジ・コンプリート箱物」と「コルトレーンのプレスティッジ・コンプリート箱物（国内版）」を、持っています。

　今日取り上げるのは、2006年発売のそんな「コンプリート箱物」であります。音質アップを宣伝文句にしていても、それだけならば購入に至らないものです。このCD4枚組には、次のライブが収録されています。

1955年11月18日　NYCハドソン・シアター
1956年12月8日　フィラデルフィア、ザ・ブルーノート
1958年5月17日　NYCカフェボヘミア

　3つとも初登場ではありませんが、2006年時点ではそれなりに貴重なものでした。

　各曲については、「今日のコルトレーン」をお読みください。

　4枚中1枚のために8千円ですが、愛好者ならば買ってしまいます。その価値はあります。貴重な記録です。