Tranesonic (take 2) (John Coltrane)
(4分14秒)
【この曲、この演奏】
この曲の1回目の演奏も聴き所ある演奏でしたが、コルトレーンは2回目の演奏を行いました。
その演奏はテイク1と同様の始め方ですが、コルトレーンはテナーで、テーマにアドリブを交えてのものであり、短いながらもテイク1の倍の時間で演奏しています。続くアリスのピアノ・ソロもテイク1の倍の時間となっています。
それに続くのがコルトレーンのソロですが、ここでもカルテット一体となっての演奏であることはテイク1と同様です。しかしながら、コルトレーンの情念の炎はより凄みのあるものです。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その10】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
早稲田、慶応、立教の「3大学モダン・ジャズ連盟」による共同インタヴュー vol.5 資料17から引用
Q
伝統的なジャズについて、どう考えるか?
JC
私は音楽自体が好きなのであり、別に特定の音楽ではないのである。だから、この質問に対しても好きだからとしか答えようがない。
Q
マックス・ローチは「真のモダン・ジャズは黒人だけにしか出来ない」といっているが、そのことに対して、どう考えるか?
JC
私は音楽を演奏しようとしている。それは楽器をやろうとする人、全員に共通して言えることだ。君たちだって白人だって皆、音楽をやろうとしているのであって、それが音楽であるか、否かは、別問題である。各自の心の問題であると考える。
Q
旧グループを解散して、新メンバーによるグループを結成したことの目的は?
JC
今までも自分を表現しようと努力してきたが、今度の新グループ結成も自分をよりよく表現するためというのが目的である。
Q
あなたは菜食主義であると聞いているが如何か?
JC
菜食によって、ロング・ステージに充分耐えられるようになればと思って始めた。
Q
アリス・マクロードさん、あなたがコルトレーン・バンドに入った目的は?
AM
コルトレーンのグループに入ったには、もっと音楽を深く勉強したいと思ったからです。
Q
セシル・テイラーについて、どう考えますか?
AM
セシル・テイラーは、とても好きです。
Q
マッコイ・タイナーと比較して自分のピアノをどう思いますか?
AM
マッコイ・タイナーはとても上手な人です。マッコイが自分の心情を表現する位に、私も自分を表現したいと思っています。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月22日掲載)