Configuration (John Coltrane) (4分1秒)
【この曲、この演奏】
ここでのこの曲名は、「(惑星の)位置、星位」を意味するのでしょう。
コルトレーンのこの曲名での演奏記録は、本セッションだけです。
螺旋階段を駆け降りるかのスリリングなフレーズの曲で、これもコルトレーンが好んで用いる曲です。
このフレーズを持ち味をコルトレーンの高速テナーで吹いですぐに、ドラムスの独奏となります。この1分半の後にコルトレーンとアリの一騎打ちとなります。この曲と同様のスリリングな展開で、最後まで演奏されます。ピアノはこの一騎打ちの最初にわずかに顔を出し、ベースとピアノが最後に10秒ほどに加わっています。
コルトレーンの中でラシッド・アリの存在が高くなっていく様子が実感できる演奏内容です。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その7】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
早稲田、慶応、立教の「3大学モダン・ジャズ連盟」による共同インタヴュー vol.2 資料17から引用
Q
モダン・ジャズの中のニュー・シング、アヴァンギャルドについて?
JC
非常に好きだ。
Q
あなたのプレイの中に、人種問題がどのように影響を受けているのか?
JC
私には、それはわからない。
Q
オーネット・コールマンについて
JC
彼は偉大なリーダーだ。それで充分な回答になっているよ。
Q
ブラック・シアター・スクールについて? その目的は如何に?
JC
その学校の経営者に聞いてもらいたい。これは私が回答する問題ではない。
Q
もう一度お伺いします。モダン・ジャズが人種問題と戦うための手段となっていますか?
JC
それは、わからない。
私見
私が録音を聞いて、文字起こしを読んでの感想です。
学生側は事前に精一杯に背伸びした質問を考えてきており、それをコルトレーンにぶつけていったが、インタヴューの流れが滞るようになった。経験ある記者ならば質問の方向性変えるとか、別の質問を引っ張り出すとか、くだけた質問で場を温めることなどが、できたはずである。しかしながら学生にはその余裕がなく、質疑は段々と流れが悪くなっていった。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月19日掲載)