Sun Star (take 2) (John Coltrane)
(6分4秒)
【この曲、この演奏】
このセッションでのこの曲の二度目の演奏となります。
同じ曲なのに、同じ日の演奏なのに、大きく印象を変える二度目の演奏となっています。最初が心のブルースと書きましたが、それに対比させるならばこちらは心の叫びです。また最初のを大地に立ち尽くす人間の心情と書きましたが、こちらはどんな風雨にも立ち向かっていく人間の凄み、といった内容です。
一度目の冒頭にあるドラム独奏は二度目では省き、最初から最後までコルトレーンとリズム陣、特にギャリソンとアリとの強固な連携で、演奏しています。黄金カルテットではなくこのカルテットであることの存在感が、この演奏で輝いています。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その2】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
共同記者会見 vol.2 資料17から引用
Q
音楽を通じて表現するもので、何を最も伝えたいのか?
JC
「愛(Love)」と「努力(Strive)」両方です。愛が中心になります。愛は宇宙を支えているので、この言葉が最も適当だと思います。
Q
これまでのカルテット編成に、まったく同じ楽器テナー・サックス奏者をお加えになった理由は?
JC
まず、彼(ファラオ)の演奏がとても気にいっているから。2番目に、私の音楽を演奏する上で彼のアイディアと合致するからです。
Q
アメリカにおいて現在、モダン・ジャズの人気が薄れ、集客力が低下していますか? 音楽が理解できないのでしょうか? その他の理由があるのでしょうか?
JC
そうは思わない。我々にとっては同じです。でも他の人々は個々に色々苦労しているのかもしれませんけど。方向性を模索して違う方向に行く人もいるので、個々には別々です。常に賛否両論はあります。それが現在の状況です。
Q
一般にはモダン・ジャズの人気が落ちていると言うことはないのですね?
JC
そうです、人々は常に音楽に理解を示していますし、これからもそういう人が居なくなることはないでしょう。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月14日掲載)