Sun Star (take 1) (John Coltrane)
(8分)
【この曲、この演奏】
同名の文房具会社は1952年設立ですが、さすがにこの曲名の由来ではないでしょう。ネットですらべますとこの曲名には、「ニチリンヒトデ」を指すとのことです。星型のヒトデ、燃え上がるような色からなのでしょう。この曲名へはアリスな命名したのですが、その意図は不明のままです。
資料07によればこの曲名での演奏記録は、本セッションだけです。
この曲は、コルトレーンお得意の心の叫び、心のブルースです。
コルトレーンがテナ・サックスで短く拭いた後に、アリのドラムス独奏で1分、ベース独奏で2分強の演奏の後に、コルトレーンのテナー・サックスで、この曲のテーマが演奏されます。大地に立ち尽くす人間の心情を切々と演奏していく姿は、感動を覚えるものです。
アリスはバックに徹底して、演奏は終わっていきます。
【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その1】
7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
共同記者会見 vol.1 資料17から引用
Q
基本的に「ジャズ」とはなんですか?
JC
そうだなぁ、こう答えさせてください。ジャズという言葉を私は余り理解していない。私自身を、音楽を通じて表現するものである。仲間のファラオ・サンダースもそれぞれ自分自身が感じたことを表現しているのです。
Q
ジョン・コルトレーンさん。メンバーをご紹介いただけますか?
JC
ファラオ・サンダース、こちらがアリス・マクロード、ラシード・アリ、ジェームス・ギャリソン、彼はここには居ないなぁ。
Q
もし、コルトレーンさんの音楽を理解しない人があればどうしますか?
JC
なるべく理解してもらおうと努力します。
Q
どのような理解ですか?
JC
この場合、観衆と演奏者の間に、二つの条件があります。ひとつは、演奏者が自分というものを的確に表現することが出来ること。一方、聴く側も演奏者を理解しようと努める。この両方が合致しないと理解は難しい。
【ついでにフォト】
2014年 みなとみらい
(2021年10月13日掲載)