19650902-08

Serenity (John Coltrane) (6分10秒)



【この曲、この演奏】

 落ち着き、静穏、うららかさとの意味の曲名ですが、資料07によればこの曲も演奏記録は本セッションと11月23日だけです。

 悲しい結果、思い通りにならなかったことも、そのまま受け入れようとの気持ちに満ちている、曲であり演奏です。2分過ぎからピアノ・トリオでの演奏になりますが、そこでのピアノとドラムスの演奏は、コルトレーンのが示したそれよりも、深い悲しみを表しています。1分半ほど後に再び登場するコルトレーンのテナー・ソロですが、悲しみに至った道のりを思い浮かべながら、自分に言い聞かせているかの演奏です。そして全員での静かな祈りの演奏で、この演奏は終わって行きます。

 これがこのセッション最後の演奏でありました。



【エピソード、九月のライブでの口論】

 資料07にあるこのセッション欄のNoteは、実に興味深いものだ。

 場所と日付は不明だが、この1965年9月に観客が録音したテープには、黄金カルテットが二人目のドラマーについての口論があるとのことだ。その詳細は不明だし、我々は聞いてはいない。

 資料07では、ある程度の信用性がある情報でなければ、掲載していない。



【ついでにフォト】

tp05036-038

2005年 香港 赤柱国際龍舟錦標賽2005


(2021年8月19日掲載)