Serenity (John Coltrane) (6分10秒)
【この曲、この演奏】
落ち着き、静穏、うららかさとの意味の曲名ですが、資料07によればこの曲も演奏記録は本セッションと11月23日だけです。
悲しい結果、思い通りにならなかったことも、そのまま受け入れようとの気持ちに満ちている、曲であり演奏です。2分過ぎからピアノ・トリオでの演奏になりますが、そこでのピアノとドラムスの演奏は、コルトレーンのが示したそれよりも、深い悲しみを表しています。1分半ほど後に再び登場するコルトレーンのテナー・ソロですが、悲しみに至った道のりを思い浮かべながら、自分に言い聞かせているかの演奏です。そして全員での静かな祈りの演奏で、この演奏は終わって行きます。
これがこのセッション最後の演奏でありました。
【エピソード、九月のライブでの口論】
資料07にあるこのセッション欄のNoteは、実に興味深いものだ。
場所と日付は不明だが、この1965年9月に観客が録音したテープには、黄金カルテットが二人目のドラマーについての口論があるとのことだ。その詳細は不明だし、我々は聞いてはいない。
資料07では、ある程度の信用性がある情報でなければ、掲載していない。
【ついでにフォト】
2005年 香港 赤柱国際龍舟錦標賽2005
(2021年8月19日掲載)