19650902-03

Compassion (John Coltrane)  (9分30秒)



【この曲、この演奏】

 共に苦しむこと、同情、哀れみ、そんな意味の曲名です。

 この曲は11月23日の六重奏団のセッションでも、演奏されました。コルトレーンの演奏記録は、この二つのセッションだけです。(資料07)

 さて演奏ですが、心の奥から感情を絞り出すようなコルトレーンのテナーから始まり、そのままソロに突入します。4分近く経過した時点でマッコイのピアノとなり、切なさの2分強のピアノ・トリオの後に、コルトレーンの二度目のソロとなります。マッコイから意思を受け継いだかのようなコルトレーンの演奏は、この曲名にぴったりのものです。そして二度目のソロの後半のコルトレーンには、この後のコルトレーンの展開を感じさせるものです。このままテーマとなり、充実の演奏が終わって行きます。



【エピソード、演奏順番について】

 資料07によれば、Love - Compassion - Joy の三曲が連続して演奏され、そしてConsequences - Serenity の二曲が続けて演奏された。この5曲は組曲「メディテイション」として演奏されたが、1977年に発売される際には六重奏団のものと区別するため、「ファースト・メディテイション」とのアルバム名となった。



【ついでにフォト】

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2005年 香港 赤柱国際龍舟錦標賽2005


(2021年8月16日掲載)