Village Blues (Take 1)
(John Coltrane) (3分40秒)
【この曲、この演奏】
このセッションでこの曲を3回演奏しています。これが最初のテイクとなるようです。
激動の世の中なのに街中は普段通り、政治に熱くなると冷めた時の反動が大きく、そんな少々重い雰囲気が映画「 Le chat dans le sac」に流れていました。その意味ではこの曲、この演奏が似合うのかなとの判断だったのでしょう。
【エピソード、主演女優 バーバラ・ウーリッヒ その1】
この映画を観た感想としては、男性よりも女性の役割が多きいいのかと思った。演じたのはバーバラ・ウーリッヒであり、CD「ブルー・ワールド」の解説に、アシュリー・カーンによるインタヴューが掲載されているので、ここに引用する。
いつも言っていることですが、映像作家と映画監督は違います。総合的アプローチという点から、ジル(映画 Le chat dans le sac の監督)は自分を映像作家だと考えていました。
「コルトレーンに音楽を頼もうと思っている」と彼(ジル)は言いました。フロリダの女性を通じて、ジミー・ギャリソンと面識があったのです。ルース・エッピンガーという女性で、彼のドキュメンタリー映画「Voir Miami」(1962年)に繰り返し登場しています。彼女が彼らを引き合わせてくれたのです。彼がコルトレーンに頼もうと言ったのは、よく覚えています。「いいじゃない! それは素晴らしいわ! でも、OKしてもらえる自信はあるの?」私がそう言うと、彼はこう答えたは。「とにかく頼んでみなくちゃわからないさ」
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい
(2021年5月26日掲載)