I Want to Talk About You
(Billy Eckstine) (8分8秒)
【この曲、この演奏】
コルトレーンがライブで演奏してきたこのスタンダード、1963年の欧州ツアーでも取り上げています。
コルトレーンがテナー・サックスで奏でるテーマは、優しく語りかけているようです。テーマを大切にカルテットで5分ほど演奏している中の、3分50秒あたりでエルヴィンが刺激的に叩き、コルトレーンがそれに応える30秒の演奏があります。
そしてその5分の後には、コルトレーンがテナーで独奏する3分近くの演奏があり、それは吸い込まれていく感覚にある素敵なもので、その余韻の中で演奏は終わっていきます。
【エピソード、1963年のミシェル・デロームのインタヴュー記事 その14】
デローム
(11月1日のパリ公演について)ええ、それはもうすごい迫力でした。それに一曲終わったあとのあの笑み、なかなか見られるものではありません。
コルトレーン
ああ、最高の気分だったからね。カルテットも絶好調だった。
「ジャズ・オット」誌、一九六三年一二月号(資料04より)
【ついでにフォト】
2015年 みなとみらい、横浜
(2022年12月13日掲載)